OSのフラグメンテーション(断片化)が進んで、「あれじゃ地獄だろ」と隣のティム・クックに心配されてるAndroidですが、こと画面サイズに関しては「そこまで大変じゃない」と言って、Pocket Casts開発者のRussell Ivanovicさんがこんな図を出してきました。
「Androidは画面サイズもバラバラだ」という証拠に、巷ではよくこんな怖い図を見かけますけど…。
開発にかかる現場の手間をベースに書き直すと、一番上の図みたいにシンプルになるんだそうですよ? ブログにこう書いてます。
例えばこれは、Pocket Castsが調べたAndroid人気上位10モデルにLGがG3で打ち出したクレイジーな新解像度をプラスしたリストだ。
LG G3: 1440×2560
Nexus 5: 1080×1920
Galaxy S5: 1080×1920
Galaxy S4: 1080×1920
Galaxy S3: 720×1280
Galaxy Note 3: 1080×1920
Galaxy Note: 800×1280
HTC One M8: 1080×1920
HTC One M7: 1080×1920
Nexus 4: 768×1280
Moto X: 720×1280
すごい沢山種類があるように見えるよね? でもこれ全部、1xとか1dpの単位で書きだしてるだけだから。そこが開発者以外の大半の人にとっては誤解の元かもね。
iPhoneは320×480ピクセルのiPhone 3Gも640×960のiPhone 4も320×480だ。ボタンのレイアウトを書き直したり、専用のカスタムのUIを個別に書く必要はない。単に高解像度で鮮明になるだけだ。Androidにも同様のことが言える。
同じ機種を1x/1dp単位に置き換えてみたのが、これだ。
LG G3 @ 1x: 360×640
Nexus 5 @ 1x: 360×640
Galaxy S5 @ 1x: 360×640
Galaxy S4 @ 1x: 360×640
Galaxy S3 @ 1x: 360×640
Galaxy Note 3 @ 1x: 360×640
Galaxy Note @ 1x: 400×640
HTC One M7 @ 1x: 360×640
HTC One M8 @ 1x: 360×640
Nexus 4 @ 1x: 384×640
Moto X @ 1x: 360×640
別に黒魔術じゃないよ。レイアウトの作業を念頭に数字を求めると、実はそんなに種類はないんだ。幅にも高さにも若干のバリエーションはあるが、これは一部機種には画面の物理的面積をとるソフトウェアのボタンをもつ機種があることによる。Android 4.4以降はこれらのボタンもUIに盛り込めるようになってる。が、ここでは図をシンプルにしたいので、ボタンがスペースをとる前提でグラフを書きなおしてみた。
もちろんフラグメント化は画面サイズだけじゃありませんよね。ここで言ってるのはスマホの画面サイズの話であって、タブレットの話はまた別ですし。Androidは古いOSのままで一生アップデートが望めない機種も沢山あるので、全部カヴァーしようと思ったらやっぱり大変です。
ただ、「Androidはスマホの画面サイズだって全部バラバラで怖い」、「最悪」、「大問題」と言ってる人を今度見かけたら話半分に聞いてもいいようです。そんなに言うほど大きな問題じゃないし、前より状況は良くなってきているってことで。
source: Rusty Rants
Eric Limer - Gizmodo US[原文]
(satomi)