Popular Science:元Apple MapsのプロジェクトリーダーがApple MapsとGoogle Mapsを徹底的に比較したところ、驚くべき結果にたどり着きました。どちらも詳細な位置情報を提供する一方、地図の詳細情報のどこを強調しているか、という点については根本的な違いがあったのです。デジタルマップ製作者のJustin O'Beirne氏はサービス開始当初の2011年から2015年にかけてApple Mapsの製作に携わっていました。その後Appleを離れ、現在は書籍を執筆中です。その合間を縫って、彼はGoogle MapsとApple Mapsに表示される位置情報を比較し、その総合的な分析内容を自身のウェブサイトに投稿したのです。

彼の分析結果によると、マップの表示内容にはいくつか小さな相違点がありました。たとえば、Apple mapsでは地図の拡大サイズに合わせてより多くの都市名が表示されるのに対し、Google mapsでは画面のサイズに関わらず、道路の名称が重点的に表示されていました。

また、O'Beirne氏の研究によれば両社の地図上には興味深い場所として表示される地点が同数程度ありましたが、共通するものは25%もありませんでした。つまり、見知らぬ街に行くとき、どちらのマップを見るかによって表示されるおすすめスポットがまるで変わってしまうのです。

すると以下のような矛盾が生まれてしまいます。たとえばAppleはランドマーク表示に長けており、観光目的にはもってこいですが、そのランドマークに行くのに適した道順やロードマップ、乗り継ぎ地点を探すならGoogleを見た方が早い、などということになるのです。

THERE ISN'T A CLEAR WINNER BETWEEN APPLE AND GOOGLE MAPS|Popular Science

G. Clay Whittaker(原文/訳:コニャック

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