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2014年9月5日、プロ野球史に新たな1ページが刻まれた。中日ドラゴンズ vs 阪神タイガース(ナゴヤドーム)の一戦で49歳の山本昌投手が今季一軍で初先発。二軍戦から中9日の登板でまずは最年長出場記録を更新すると、相手エースの能見投手との緊迫した投げ合いを制し、勝利を手にしたのだ。

・49歳でのマウンド

今年31年目のシーズン、そして通算577試合目の登板を49歳25日で迎えたベテランは、初回から毎回のようにランナーを出す展開も無失点で切り抜けていく。そして試合が動いたのは4回裏だった。

・能見投手を攻略する打撃陣

中日はそれまで完璧に抑えられていた阪神・能見投手から2アウト満塁のチャンスを作ると、藤井選手がセンター前へ2点タイムリー。喉から手が出るほど欲しかった先制点を奪うと、徐々に試合は中日ペースへと傾いていった。

・粘りのピッチング

山本昌投手は勝ち投手の権利がかかった5回表に先頭打者を出してしまうも、持ち味の粘りで要所を締め、試合を作ってマウンドを降りた。すると6回、7回には攻撃陣が爆発。効果的に追加点を挙げて試合を決定付けた。

また、6回から登板したリリーフ陣も阪神打線を無失点に抑える好投で「生ける伝説」の記録更新を大きく後押ししたのだった。試合は6−0で中日が勝利。そして山本昌投手は通算219勝目を挙げた。

・最年長勝利の記録更新

また、この勝利は1950年元阪急の浜崎真二氏の48歳4カ月を塗り替える現役最年長勝利を記録。1988年にプロ5年目で初勝利を手にした遅咲き左腕は、あくなき向上心で今後破られることはないかもしれない大記録を打ち立てたのであった。

・山本昌投手に対するネットの声

「山本昌ほんまに凄い!」
「勝った!! 山本昌!! すげえ!! おっさんの星!!」
「山本昌勝ったんか。とんでもないな(笑)」
「最年長勝利おめでとうございます\(^o^)/」
「山本昌すごいな ほんとに49歳かよ笑笑」
「山本昌、49歳で先発勝利。 もう抜ける投手、出てこないでしょ。」

などなど、未知なる領域へ挑戦し続ける姿に対し「すごい」や「おめでとう」といったコメントが多く見られた。来季は50歳になる山本昌投手だが、現役続行はもちろん、ジェイミー・モイヤー氏の持つ最年長勝利世界記録(49歳5カ月)の更新も期待したい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼二軍での投球姿

▼試合のハイライト&達成の瞬間