驚くほど美しい。日本の伝統文化と先進テクノロジーが出会った「ドローン花見」

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    驚くほど美しい。日本の伝統文化と先進テクノロジーが出会った「ドローン花見」

    圧倒的な空撮クオリティに歓喜!

    日本のどこでもドローンの話題に盛り上がっています。でもドローンで出来ることってあまり語られていませんよね。だからドローンの楽しみ方を感じられる製品ってもしかしたら市場に少ないのかなあと思っていた時に、あのドローンの新型が登場しました。

    先日発表会の模様をお伝えした、フランスParrot社が新たに発表した本格的なコンピューマ用クアッドコプター製品「Bebop Drone」。

    これは、ドローン・ブームの先駆者的存在な「AR Drone」の後継機で、より軽量なデザインに変更され、飛行距離も最長250m、広い場所で飛ばすには全く問題ありません。

    iPhone/iPadアプリに対応した操作も相変わらず安定。驚くほど直感的で簡単なので、誰でも操作することができます。

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    Bebop Drone最大のポイントは、1400万画素の魚眼レンズ付きカメラによるフルHD(1,080☓1,920、30fps)の動画撮影。動画クオリティでは、AR Drone 2.0は720p HDから、かなり精度が高まり、屋外で信じられないほどはっきりした空撮が撮れるように工夫が施されています。このカメラで撮影した映像、びっくりするくらい綺麗で感動します。

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    Bebop Droneではアプリを使って、カメラの角度を変えることも簡単にできるので、広い場所では垂直方向に撮影したり、水平方向に微調整することもできます。

    また内部には撮影時のブレを自動で補正するために、3軸方向からの画像安定アルゴリズムや独自のイメージ・シグナル・プロセッサーを搭載しています。地平線の歪みを自動で補正してくれて、きわめて高い精度での撮影ができるようになっています。

    ギズモードでもBebop Droneをお借りする機会を頂きました。このカメラを使って、「屋外で撮影をしたい」と考えた編集部で考えてみたのは、季節的にも印象的な被写体だと思ったのは。日本的な伝統的行事を先進的テクノロジーで楽しむことって滅多にない機会。そこで、編集部初の試みとして「ドローン花見」を行ってきました。

    ドローン花見から見える桜

    Bebop Droneのカメラを使って撮影した映像がこちら!

    飛ばした日ですが、かなり風が吹いていました。桜の木の枝をよ〜くご覧になると、結構揺れていませんか? それでも、撮影された動画は全然ブレないのです。このクオリティがBebop Droneでは当たり前で、正直驚きました。

    空中に浮いて桜の高い部分に近づくことなど、地に足を着けて暮らす僕たちには到底無理な話。だからこのドローン視点の映像は十分に感動するレベル。

    撮影した映像を人に見せた時、ドローンが撮った映像と言うだけで、普通に撮った映像を見せるよりも反応が全然変わります。

    確かにBebop Droneの画質は、市場に出回っている一眼レフカメラと比較できるほど高くありません。ですが、プロ仕様のドローンを購入するほどでもなく、普段と違った視点で動画撮影を楽しみたいと思う方は、Bebop Droneは絶対に検討するべきです。

    こちらは撮影した静止画。

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    一点だけ気が付いたことを言いますと、ドローンを持っていると、人の視線をはっきりと浴びまくります。ドローンを普段持ち歩くのが、日常茶飯事になる日は来るのか...?

    Bebop Droneを飛ばしてみて

    Bebop Droneの操作に関しては、アプリにカメラが見ている視点がそのまま映るので、画面とドローンを交互に見ながら、被写体に近づいたり、木の枝を避けたりしながら飛ばします。風が吹いているときは、本体が流されて操作が難しくなりますが、これはどのドローンでも大抵は起こります。

    またコントローラーがiPhoneやiPadなので、直感的かつ簡単、アプリのような操作感で使えることも魅力です。

    注意しなければいけないところは、撮影した動画をBebop Droneの内蔵フラッシュメモリから抽出する方法。MPEG(H.264)形式で撮影した動画を取り出すのはアプリ経由またはUSBケーブル経由の二通りがありますが、アプリを使うとお使いのiPadやiPhoneにファイルが保存されてしまうため、うっかり大容量な動画を撮影した時は、ファイルを移動させて編集しようという時に大変な手間がかかります。

    もう一点はバッテリー。残念ながら、すぐに無くなります。うっかりと連続で操縦していると、いつの間にか消耗していたなんてことがありますので、予備のバッテリーは準備してください。

    とはいえ、こんなに空撮を楽しめる素晴らしいドローンは他に経験ありません。人や風景は勿論、建物を三次元で記録できる、フライング・アクションカメラ。これは写真好きな人も楽しめる一台です。手軽に空撮を楽しみたい方は、この魅力的なドローンをお試し下さい。

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    source: Parrot

    Music: Enthusiast by Tours

    (鴻上洋平、ドローン操縦:前田真希子/鴻上)